■ 恐怖の島における生態系について  < 日誌 : レリッサ・ヴァンダーボレン >

今日、私は安全な植民地を出てタナロア村へ向かっています。我々はこの数ヶ月間、Temute島にいました。

そして、ファーショアに植民地を設置して、原住民族のオルマン人との接触を試みました。

これらの試みは我々家族のためはもちろん、ここから本当に遠く離れたバルダーズゲートとの交易を設計する新たな試みのためでもある。

ここに私は夫べリックと共に”恐怖の島”の本土を探検して、価値のある文書を残そうと思います。

それは大変危険な試みのため彼は私の安全を心配してくれているが、今まで冒険を通じて得た私の魔法と

経験が再び私達を危機から救ってくれるであろう事も彼は分かっています。

 

 

■ゾットディラハの牙の領域にて・・・
Wealsun(1961CY)第6日

私は今タナロア原住民と共に旅したふたご山火山のひとつであるネクステピュア火山から帰ってきました。

ネクステピュア火山火山はタナロア原住民からはゾットディラハの牙として知られています。

タナロア人達は、この火山に巡礼をして彼らの蝙蝠の神キャマゾッツにお供え物を提供しています

私達は我々が良い意図を持ってこの旅行に出るのだと我々の隣人であるオルマン人達に同意をもらいました。

そして目的地へたどり着くまで彼らの助けが得られるように、夫ベリックは彼らとの交渉に成功しました。

ゾットディラハの牙はめまいを起すほどたいへんな高所にあり、回りの風景はとても小さくなるほどでした

それらの絶頂からは、数マイルとかなり遠くからも見ることが出来るほどの真っ黒い煙の柱が立ち上り、周りは火山灰で汚染された大気が大きくうねっている。

周り中を包まれた様に轟音が頂の下から鳴り響いていることから、この世界のはらわたにあるマグマがすさまじく活動をしていると実感できます。

牙を囲むその周辺は大量のスラグとひざ近くまで蒸気が地面から立ち上っており、その一方で頂近くは溶岩洞で穴だらけになっていました

有毒ガスが深い穴と亀裂から噴出しており、地下水と衝突しているマグマの流れの存在の証拠となっていました。

土地の人達がこの場所を恐れるのもまったく不思議ではありません。彼らは、爆発的な噴火の絶え間ない恐れの下に生きているのです。

タナロア人達は、火山に住むバブーン達が彼らの住む洞穴へ退く夕暮れまで、我々は待たなければならないと説明してきました。

バブーン達は危険なほど貪欲に生きており、普段はまばらな植物や少ない淀んだ雨水を摂取して生き残る哀れな存在だそうだ

薄明かりが落ちたとき、翼長が15フィートもあるかと思われる大きな蝙蝠の群れが溶岩洞窟群の亀裂から大量に出てきました。

あたりの空を煙曇った様に真っ暗になるほどで私は驚きました。

彼らはその質量にもかかわらず、空中、そして地上で、驚くべき滑空能力、操作性を示していました。

それらが数千匹にもなるかと思われる非常に大量なうごめきがあたりを真っ暗にしている光景を見て、植民地を出てから、初めて私をとても恐ろしく感じさせました。

〜 以降続く 〜